イチロー「50歳までやりたい」の言葉に山本昌が返した言葉「できるよ」、その真意。 |BEST TiMES(ベストタイムズ)

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イチロー「50歳までやりたい」の言葉に山本昌が返した言葉「できるよ」、その真意。

プロ野球界のレジェンドが見た、メジャーのレジェンド

■「ぜひ知ってもらいたい」イチロー選手の「数字」よりもすごいところ

 ストイックという表現が適切かどうかは分かりませんが、イチロー選手は誰よりも真剣に野球のことを考え、優れたパフォーマンスを実践するためのトレーニングを積んできているからこそ、あれだけの実績を残せている。今年の6月に日米通算でピート・ローズさんの4256安打を越え、8月にはメジャーリーグ通算3000本安打も達成しましたから、私もいちファンとして、彼が今後、どんな記録を打ち立ててくれるか楽しみです。

 ただ、これだけはファンの皆さんにも知っていただきたい。

 イチロー選手はいつも元気でプレーしているように見えますが、彼だって故障することはありますし、これまでだってどこかに痛みを抱えながらプレーをしていたはずです。それでも、周りを納得させるだけのパフォーマンスを披露できているイチロー選手の努力をもっと評価してほしい。自分の弱い部分を出さず、淡々とプレーするということは本当にすごいことなんです。

 メジャーリーグは日本のプロ野球以上に厳しい契約社会ですから、43歳という年齢を考えれば少しでも成績が落ちればクビを切られるかもしれない。でも、イチロー選手はマイアミ・マーリンズでは紛れもない主力選手ですし、メジャーリーグの歴史に名を刻む選手です。そして、だれよりも努力をする。だから、これからも行けるところまで行ってほしい。そう願うばかりです。

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山本 昌

やまもと まさ

1965年8月11日、東京都生まれ。神奈川・日大藤沢高から83年秋のドラフト5位で中日ドラゴンズに入団。プロ5年目、88年の米国への野球留学をきっかけに飛躍し、同年8月プロ初勝利。以後はスクリューボールを武器に活躍する。93年に最多勝利、最優秀防御率のタイトルを獲得すると、翌94年には連続最多勝利と沢村賞に輝く。97年にも最多勝利。2006年9月16日対阪神戦でプロ野球史上最年長の41歳1カ月でノーヒットノーラン、08年8月4日の巨人戦で史上24人目となる通算200勝を樹立。通算581試合に登板し219勝165敗。


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